豊前 食と農の革新会議様 「豊前の宝を世界へ ― 販路開拓とマーケティング」 登壇
- 講演

クライアント名
豊前 食と農の革新会議様(福岡県豊前市/運営:日々とデザイン株式会社)
タイトル
豊前の宝を世界へ ― 販路開拓とマーケティング(オンラインセミナー 第3回)
カテゴリ
・講演

背景・課題
福岡県豊前市は、農産物・水産物ともに豊かな地域資産を持つ一方で、人口減少により地域内市場の縮小が進んでいます。市内には高いポテンシャルを持つ生産者・食品事業者が数多く存在するものの、「良いものをつくっているのに販路が広がらない」「地域外・海外にどう届ければよいかわからない」という課題を抱える事業者が少なくありません。
豊前市の食と農に関わる事業者の挑戦を後押しする取り組みとして立ち上げられたのが「豊前 食と農の革新会議」です。その第3回オンラインセミナーのテーマが「豊前の宝を世界へ ― 販路開拓とマーケティング」でした。
主催者様からは、理論の解説ではなく、実際に地域から販路を広げた当事者の生の実践知を届けてほしいというご要望をいただきました。
デザインや商品開発だけでは販路は広がらず、その手前にある市場の見極めと販売戦略が不可欠である――この視点を地域の事業者と共有することが、本セミナーの目的です。
ソリューションと成果
本セミナーには、西日本高速道路株式会社 地域連携担当部長の濱野昌志様とともに登壇し、株式会社一平ホールディングス 代表取締役の村岡浩司様がモデレーターを務めました。
弊社代表 小値賀からは、長崎県平戸市という条件不利地域で専業主婦から起業し、3つのスイーツブランドを立ち上げてきた実体験をもとに、地域の素材とストーリーを商品に落とし込み、地域外へ販路を広げていく具体的な手順をお話ししました。

1. 販路を広げる前に、市場を見極める
新規事業や新ブランドの立ち上げにおいて、商品開発より先に必要なのが市場調査であることを、3つの視点で整理しました。
- 鳥の目(マクロ環境):地域人口の将来推計と担い手の有無、地域内で消費される金額の見込み、参入市場の現況と将来性
- 魚の目(市場トレンド):市場動向と勝っている企業の共通条件、国内外の売上・利益構造、消費者の購入動機
- 虫の目(競合):競合が何をいくらでどこで売っているか、競合の顧客設定、競合の認知獲得手法
2. 実際に使った調査資料の公開
自社ブランド立ち上げ時に作成した調査資料をそのまま提示しました。高齢化率41.5%(全国平均を12.8ポイント上回る)、2045年までに人口が約47%減少する推計、住民一人当たり個人所得の東京・長崎県・地元市の比較など。「地域内市場だけでは事業が成立しない」という結論を、感覚ではなく数字から導いた過程を共有しています。

3. 市場規模・消費者調査から戦略を立てる
支援案件の分析事例では、市場規模と出荷量の推移、事業者数の減少と規模別構成比、国内売上と輸出売上の対比、国別の輸出金額推移までを提示。「国内出荷量は減少しているが営業利益は増加している=高単価商品が売れている」「輸出は量が2倍に対し金額は3倍=高価格帯が海外で支持されている」といった、戦略の方向性を決定づける数字の読み取り方を解説しました。
4. 競合調査と3C分析で「勝てる場所」を見つける

競合の商品構成、価格帯、販売チャネル、受賞歴による権威性、WEBサイトの構造、SNSごとの運用方針と投稿傾向までを分解する手順を提示。3C分析で「激戦区」「勝ち目がない領域」「勝てる領域」を可視化し、自社のUSPをどこに置くかを導く流れを示しました。
5. 調査から販促戦略へ
調査結果を4P4C、カスタマージャーニー、ペルソナ設計、母集団形成、イベント・キャンペーン企画へと接続する道筋を整理。加えて、原価に単純加算する価格設定ではなく、ブランディングとマーケティングによって付加価値を設計する利益最大化のプライシングについても解説しました。

まとめ
「販路拡大はやることが山盛りだが、地域の限られた人材と資金を上手に活用するためには、徹底した調査をする方が最短で販路が広がる」――この一点を軸に構成しました。
セミナー後、主催者様からは「登壇者の熱量を感じるセミナーだった」とのご感想をいただいています。
豊前市よりもさらに人口の少ない地域で挑戦を続けてきた立場から、「私にできるなら、豊前でもきっとできます」とお伝えしたことが、参加された事業者の皆さまの後押しになれば幸いです。
地域の事業者が自ら市場を読み解く力を持つことは、個社の売上向上にとどまらず、地域経済の循環を生み出し続ける基盤になります。
当社では今後も、地方自治体・商工会議所・農業関連団体の皆さまと連携し、実践的な支援を続けてまいります。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 豊前 食と農の革新会議様(運営:日々とデザイン株式会社) |
| 開催日 | 2023年10月26日 |
| 開催形式 | オンラインセミナー(第3回) |
| テーマ | 豊前の宝を世界へ ― 販路開拓とマーケティング |
| 対象 | 福岡県豊前市の生産者・食品事業者ほか |
| 参加者数 | 【要確認】約〇〇名 |
| 登壇者 | 西日本高速道路株式会社 地域連携担当部長 濱野 昌志 氏 小値賀地域ブランド製作所株式会社 代表取締役 小値賀 布美華 |
| モデレーター | 株式会社一平ホールディングス 代表取締役 村岡 浩司 氏 |
講演カリキュラム(当日の構成)
- 自己紹介/地方発ブランドの実績紹介
- 新規事業立ち上げから市場定着までの全体像
- 市場における戦い方の分析
- マクロ視点の市場調査(人口動態・所得水準・市場規模)
- 3C分析(競合調査)
- SWOT分析/STP分析
- 販促・PR分析
- 販促戦略
- ブランド骨格形成
- 4P4C/カスタマージャーニー/ペルソナ設計
- 母集団形成
- イベント・キャンペーン企画・実行
- まとめ/地域で生きる私たちの役割
自治体・商工会議所・農業関連団体の皆さまへ
小値賀地域ブランド製作所株式会社では、地方自治体・商工会議所・商工会・農業協同組合・金融機関・産業支援機関の皆さま向けに、講演・セミナー・研修・ワークショップを実施しています。オンライン開催・連続講座形式にも対応しております。
- 新規事業立ち上げ・市場調査実務セミナー
- 6次産業化・農産物ブランディング講座
- 販路拡大・EC/D2C構築セミナー
- SNS活用セミナー/Instagram運用セミナー
- 創業支援・事業者向け伴走型ワークショップ
- 経営者・後継者向けビジネススクール
すべて「実際に地方で事業を立ち上げ、成果を出した当事者の実践知」に基づいた内容で、参加事業者が翌日から動ける状態に落とし込むことを重視しています。
部会単位・支部単位でのご依頼にも対応しております。
ご依頼・ご相談は無料で承っております。





