京都・嵐山「茶三楽」様
インバウンド富裕層向け「茶道体験」の価値を再定義。
サービスブランディングとBtoB販路開拓支援プロジェクト。
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インバウンド富裕層向け「茶道体験」の価値を再定義。
サービスブランディングとBtoB販路開拓支援プロジェクト。
世界的な観光地、京都・嵐山に本店を構える「茶三楽」様。
高品質な茶房として、国内観光客向けに抹茶を主とした喫茶や茶道体験を提供されています。

(茶三楽様HP)
しかし、海外からの観光客、特に高付加価値な体験を求める層へのアプローチに課題を抱えておられました。小値賀地域ブランド製作所は、その「本物の価値」を言語化するブランディングと、BtoB(ガイド・ホテル)チャネルを開拓するマーケティング戦略を伴走支援。
唯一無二の高級体験サービスとしての基盤を構築しました。
ソリューションと成果
ご依頼の背景について
「他店との違いは何か」 価値が言語化できず、海外への発信と導線が未整備
茶三楽様は、宮大工が手がけた洗練された空間で、高品質な抹茶 を提供できるという強みをお持ちでした。しかし、その価値をインバウンド(海外観光客)向けにどう発信し、売上に繋げるかという点で大きな課題がありました。
- 価値の言語化:
「他店と具体的に何が違うのか」を明確に言語化できていなかった。 - 認知度と発信力:
海外への認知度が低く、魅力が伝わる発信が不十分だった。 - 予約導線:
予約導線が海外向けに整理されておらず 、既存のホテルやガイド経由の紹介が強化できていなかった。
これらの課題を解決し、インバウンド富裕層に選ばれるサービスを確立するため、当社の「地域資源の価値を再発見し、売れる商品に昇華させる企画力」にご期待いただき、プロジェクトがスタートしました。
支援の内容と実施プロセス
「紹介制・高級体験」への昇華。価値の言語化とBtoBチャネル開拓
私たちはまず、クライアントの持つ資産を徹底的に分析。
「茶三楽様だからこそ提供できる価値」を掘り起こし、ブランドコンセプトとして再定義することから着手しました。
ブランドを体現するWEB・ツールの整備:
策定したコンセプトに基づき、海外観光客向けのWEBサービスページを企画 。
ビジュアル(トーン&マナー)も「ラグジュアリー・エレガント」「あたたかさと静寂」をテーマに統一 。
さらに、ガイド様との継続的な関係を構築するため、専用のLINEアカウントや季節限定プランのリーフレットなどを制作しました 。



価値の再発見とサービスブランディング:
ターゲットを「日本文化に深い関心を持つハイソサエティ層のインバウンド旅行客」に設定 。
単なる体験ではなく、「調和のセンスを学ぶ特別なカリキュラム」 としての価値を定義。
「プライベートガイドを通してしか体験できない、希少で特別なセレモニー」 というUSP(独自の強み)を確立しました。


BtoB(ガイド・ホテル)向け販路開拓:
確立したプレミアムな世界観を届けるため、メインターゲットを送客のキーマンとなるパーソナルガイド、旅行会社、高級ホテルに設定 。
顧客にサービスの真価を体感してもらうため、「冬の夜茶会」といった招待制の体験会を企画・実施しました 。
プロジェクトの成果と効果
BtoB戦略が結実し、売上173%を達成。プロが信頼する「紹介制」サービスへ。
今回の支援により、「茶三楽」様の茶道体験は、嵐山の数ある競合の中で「プロ(海外顧客の送客担当者)から選ばれる」という独自のポジションを確立。
高付加価値なインバウンド体験を求める層に向けた、強固な収益基盤が構築されました。
- コンサルティング効果の数値化(昨対比):
支援の成果は明確に数字に表れました。
2025年1月〜10月の売上は、前年同期の 173% という大幅な成長を遂げました。
忙期の圧倒的な伸び:
特にインバウンド繁忙期において戦略が奏功し、
4月は194%、5月は215%、10月は188% と、前年比で2倍近い売上を記録しました。 - BtoB(紹介)チャネルの確立:
この成長を支えたのが、再定義したBtoB戦略です。
売上ベースで 全体の89%が旅行会社・ホテル・通訳ガイド経由の予約 で占められています。
さらに、個人からの直接予約も「〇〇様からの紹介で」というケースがほとんどであり、
ブランディング・マーケティング戦略通りの「プロが紹介する」サービスへの転換が実現しました。 - プロが認める「紹介したい」信頼の価値:
BtoBチャネルが成功した理由は、サービスの試金石として実施したガイド様向け体験会での圧倒的な評価にあります。
全体満足度100%が「非常に満足」、紹介意向100%が「(ぜひ)紹介したい」 を達成。
「特別な雰囲気が素晴らしい」「嵐山でこのような体験ができるところを他に知りません」と、送客のプロが自信を持って推薦できる価値を実証しました。
<クライアントの声>
「支援前は、具体的に何がほかの茶道体験と違うのか、自分たちの価値を言語化できていませんでした。今回のプロジェクトで、その『価値』が明確に言語化されたことが最大の成果です。さらに、法人(ホテル)向けや個人ガイドさん向けの体験会を企画・実行してもらったことで、これまで曖昧だった予約導線が明確になりました。」
メッセージ
私たちのブランディング支援は、地域企業が持つポテンシャルを最大限に引き出し、未来の基盤を共に築くことを目的としております。
「さらに広くお客様に自社サービスを届けたい」とお考えの方は、ぜひご連絡ください。






